大公の聖母 La Madonna detta Granduca


ピッティ宮殿。

何気なく、壁の全てがラファエッロの作品で、驚いたが、まわりにはあまり人がいない。

日本では、この中から一点だけを借りてきて、美術館が大騒ぎし、長蛇の列になることを考えると、なんとなく滑稽になってしまう。そんな作品があまり注目もされず、ごろごろしているのだ。

この宮殿は、メディチ家が断絶したので、ウィーンのハプスブルク・ロートリンゲン家が継承した。数年前、日本に来た「大公の聖母」も、手の届くところ、無造作に置いてある。

ただ、若い時のようにこういう作品に圧倒されることがなくなってしまった。感性が衰えたのか、相対的に見られるようになったのか。


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