名前より職名でよぶことについて

日本では、あるいは、他の民族にもありそうだが、本名を言わない、という自衛手段があった。

僧侶の法名も、呪詛をかけられないためだという説がある。

上総守とか、掃部守、上野介、という官職名で呼ぶのが正式である。

私のゼミナールでも、室長! 企画担当大臣! と学生を呼んでいる。企業でも、社長、部長、などと呼んでいるのだろうか。田中課長、と姓+職名、というのもポピュラーそうな気がする。

そういえば、学内では、私も「先生」という名になっているかのようだ。事務方にも学生にも本名で呼んでもらえない。英国のクラブ(閉鎖的な男子だけのことが多い親睦団体)で、ウェイターのことを、全員、John と呼ぶところがある、と聞いた。ウェイターにとっては個性を認めてもらえないわけで、屈辱的ではないかと思うのだが、いちいち、名前を覚えたりという面倒なことを避ける、男だけでくつろいで、会話を楽しむ、という眼目があるので、それを徹底させるところがイギリスの凄さだと思った。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック