誤りについて

「ぐっすり」は英語の good sleep からきているという説が流れていて、驚く。

「ぐっすり」という日本語の初出は、日本人が英語など耳にすることがない1679年なので、その説はあり得ない。

こういう、もっともらしいが、言語学的に誤った語源を、Volksetymologie 民間語源という。

しかし、言葉は人口の多い大衆が担っているから、誤った考えを元に言語が変化していくことも少なくない。すると、言語学的に「誤り」であっても、あまり専門家以外には意味がないのではないかとも思えてくる。

日が昇る、日が沈む、という天動説で日常生活は問題なくおくれるのと同じである。

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