「華麗に」の意味の劣化について

「華麗に」という副詞は、今までにない、軽い意味を担ってきている。『華麗なる一族』の意味はもはやなくなってしまった。

もっともよくネット上に見かけるのは、なぜか、「華麗に退社」、「華麗に帰宅」である。「華麗に出社」は一度も見たことがない。

意味の淡化、英語の brilliantly という感じだろうか。この語も、輝くようだ、という意味ではなく、単に、いい、ぐらいに軽くなってしまった。

出社に使わず、退社に使うことからわかるように、「華麗に」は、ネガティヴなものと共起する(ここで私は、出社をネガティヴな行為と仮定したが、反論もごく少数あるだろう)。華麗にスルー、華麗にかわす。しかし、一方、「華麗にフレンチ」では、今までとあまりかわらない用法になるだろう。

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