バハマ語=ひどい英語

カリブ海英語の研究でバハマに来ている、というか昨日に出国した、といっても、首都ナッソーの空港でアメリカへの入国審査が受けられる。アメリカの属国か、お前は、と突っ込みを入れたくなる。

ガイドに「バハマ語」Bahamian というのはどういう言語なんですか、と聞くと、

It's bad English

と答えた。しかし、言語学的に言うと、ひどい英語、ということはない。用いられている英語が、英国の英語とどれほど違っていても、バハマ語はバハマ語である。古代ローマ人が聞いたら、イタリア語もフランス語も、

Pessima latina est.

と答えるだろう。それと同じである。

ガイドは、スコットランドの英語、古い英語がなまっている、とも答え、yonder などという古語が今でも使われるという。たしかに市内には、長老派の教会があり、それは church ではなく、kirk というスコットランド語で呼ばれていた。インドなどでも、19世紀ヴィクトリア朝の英語が書き言葉で使われている、などとよくイギリスで揶揄されることがあるが、古形は辺境に残る、というのは大原則である。

タガログ語などの土着語に英語が干渉をうける現象があるが、バハマではどうも土着語とよべる言語が今回の調査では見つからなかった。おそらく死滅したのだろう。17世紀に英国が支配した時に住んでいた人々の言語が気になるところである。

この記事へのコメント

ねこのひげ
2009年01月02日 08:21
むかし、大学の英文学の教授が、イギリスのオックスホードに行くのに、アメリカ経由で行き、アメリカで、自分の英会話が通じないので、英会話に自信をなくしていたら、イギリスでは通じたので、ホッとして、なぜだろう?と考えたら、自分の習った英語は、キング・オブ・イングリッシュで、アメリカの英語とは違うのだとわかった。というエピソードを大学の授業で聞いたのを思い出しました。
渋谷あたりの若者言葉でも同じ日本人か?というくらい、こちらには理解できませんけどね。

言語は変化するものですよね。
2009年01月04日 20:14
無事に出国されたようでなによりです(笑)

うちの父の口から「厠」とか「髪結さん」とか「おしゃじ」とかの単語が出て来るのですが・・・
うちって辺境なのでしょうか…?(違)
2009年01月04日 22:06

・・・えー そ、そうですね 地域的な問題と言うより 歴史的な事例だと思われます。。。

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